2008年09月06日

幕末の砲台、改修

幕末の大阪湾沿岸を守るために建てられた神戸市兵庫区和田崎町にある和田岬砲台が老朽化しており、所有する三菱重工は、文化庁や神戸市教委の協力を得て改修する準備を進めている。

砲台は、外国船の進入に備え、軍艦奉行だった勝海舟が設計。
兵庫県内初の国指定史跡となった貴重な文化財で、文化庁などは工法を慎重に検討しているという。

和田岬砲台は1864年に完成。
外枠が石造り、内部が木造の二階建てで、直径約十五メートル、高さ約十二メートルの円筒形をしている。

幕末、日本各地に砲台が築かれ、大阪湾沿岸では現在の兵庫県と大阪府の計六カ所に設けられた。
外枠と内部が現存するのは、和田岬砲台が全国唯一という。

1905年、砲台の一帯は神戸三菱造船所となり、砲台は同社の所有となった。
神戸大空襲や阪神・淡路大震災でも大きな被害はなかった。
同社は、石の補修やシロアリ駆除をして保存に努め、見学会も開いてきた。

しかし、約十年前から石のはく落が増え、内部も湿気やシロアリが原因とみられる腐食が目立つようになったという。

崩落の危険があり、2006年に周辺への立ち入りを禁止し、神戸市教委などに調査を依頼したようだ。
昨年2007年に有識者が加わる修理検討委員会を設け、現地調査や改修方法の検討をしている。

国をはじめ兵庫県や神戸市の補助を受け、早ければ来年度中にも着工するという。
「再び市民の目に触れられるようにしたい」と神戸市教委文化財課。三菱重工神戸造船所も「会社内にある重要な史跡なので慎重に改修に取りかかりたい」としている。



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タグ :勝海舟

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