2008年07月31日

吉田松陰 苟も道に志して

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吉田松陰 今日の一言 
『苟も道に志して』

吉田松陰一日一言

士、道に志さざればすなわち已む。
苟も道に志して、禍を畏れ罪を惧れ、言を尽さざる所あり、容を当世に取り、誤を将来に胎すは、豈に君子の学を為す者の所ならんや。



士たる者で道に志さないのであれば、それで終わりである。
仮にも道に志した士が、眼前の禍を恐れ、罪に問われることを恐れて諫言もせず、悪しき事態を容認し、将来にあやまちを残すようであれば、それは君子の学問を学ぶ者の態度であろうか。
そうではなかろう。



  
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2008年07月30日

吉田松陰 自ら昭々にして

吉田松陰 今日の一言 
『自ら昭々にして』

吉田松陰一日一言

自ら昭々にして、人を昭々ならしむるは賢者にて、必ず其の功を見るなり。
自ら昏々にして、人をして昭々ならしむるは不肖にて、必ず其の功を見ず。
人君官吏、豪奢を好み安逸に耽り、天下へ質素倹約、文武興隆の令を降す如き、古より未だかつて行わるるものにあらず。
近人の文中に「主人晏く起くれば家僮門を掃はず、騎者胆壮なれば馬余勇あり」の語あり。
余以って名言とす。


自分自身が明らかな人徳をもっていて、人を導き、徳を明らかにさせようとする人は心ある立派な人であり、それは必ず成功する。
自分自身が道理に暗く愚かな人物でありながら、その徳を明らかにさせようとする人は愚人であり、それは必ず失敗する。
君主や役人が、贅沢を好み、何もしないで遊び暮らしながら天下の人々に質素倹約、文武の興隆を命令しても、昔からそのようなことが実行されないたためしはない。
近頃の人に文中に「主人が遅く起きるなら、召使は門前掃除をしない。馬の乗り手の意気が盛んであれば、馬も元気が溢れてくる」という言葉である。
私はこれをすばらしい言葉だと思っている。






  
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2008年07月29日

吉田松陰 内に思うことある者は

吉田松陰 今日の一言 
『内に思うことある者は』

吉田松陰一日一言

内に思うことある者は外に感じ易し。
故に学を聞きて哭する者あり、花を見て泣く者あり。
上人内にすでに思う所あり、すなわち外に感ずる所以なり。


心の中に思いを抱いている者は、外の事に対して感じやすいものである。
だから、音楽を聞いて声をあげて泣く者があり、また、花を見て涙する者もある。
上人は心のうちに国家に対するいろいろな思いを抱いているのだから、外の事に感じやすい。




  
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2008年07月28日

吉田松陰 平日に視るに非ず

吉田松陰 今日の一言 
『平日に視るに非ず』

吉田松陰一日一言


士の気節あるは、これを平日に視るに非ず。
必ずや変に臨みて撓まず、死を守りて懼れず、すなわち其の気節を見るのみ。
亦これを無事に視るに非ず。
必ずや天下潰乱し、正議鬱塞して、すなわち其の定論を見るのみ。


ある武士に気概や節義があるかどうかは平穏無事な生活の日に確かめられることではない。
非常事態に臨んでも、気概が萎えず、いざという時に死を恐れないようであれば、それを確かめることができる。
国家に正しい方針があるかどうかも、平穏無事な生活の日に確かめられることではない。
世が乱れ、正しい議論がなどが出来ないような状態でおいてのみ初めて国家に正しい方針があるか否かを見るだけである。







  

2008年07月27日

吉田松陰 位を去りて外を願うは

吉田松陰 今日の一言 
『位を去りて外を願うは』

吉田松陰一日一言

人各々位あり、位を去りて外を願うは、素行の道にあらざるなり。

人はそれぞれ自分の位置、境遇というものがある。
それを離れて、他を望むということは、人としてあるべき生き方ではない。




  
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2008年07月26日

吉田松陰 気類先ず接し

吉田松陰 今日の一言 
『気類先ず接し』

吉田松陰一日一言


学の功たる、気類先ず接し義理従って融る。
区々たる礼法規則の能く及ぶ所に非ざるなり。


学問の功績と言うのはまず、心が通い合って、一つとなり、道理など、観念も理解しあえるようになることである。
つまらない礼儀作法などに影響されることではない。




  
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2008年07月25日

吉田松陰 治国の要は

吉田松陰 今日の一言 
『治国の要は』

吉田松陰一日一言

治国の要は賢を挙げ能を用うるにあり、是れ古今の通論なり。
然れども徒に挙げて之を用うるを知りて、而して之を鼓舞激励するを知らざるは、その初にしてすなわち未だしきりなり。

国家を治める際の要点は、賢者を登用し、能力のある者を採用することである。これは昔から今に至る、人々の認める真理である。
しかし、今挙用することを知っていながら、これらを激励し、気持ちを奮い立たせる、ということを知らないというのは、人を用いるということの初心者であり、人を挙用するにはまだ早すぎる。




  
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2008年07月24日

吉田松陰 物の常

吉田松陰 今日の一言 
『物の常』

吉田松陰一日一言

一治一乱は政の免かれざる所、一盛一衰は国の必ずある所にして、衰極まりて復た盛んに、乱極まりて又極まりて又治まるはすなわち物の常なり。


治まったり、乱れたりするのは政治を行ううえで、逃げられない所である。
栄えたり、衰えたりするのは、国家には必ずあることである。
窮極まで衰退しまた盛んとなること、窮極まで乱れて、また治まることは、ものの常である。




  

2008年07月23日

吉田松陰 無丁の野漢

吉田松陰 今日の一言 
『無丁の野漢』

吉田松陰一日一言


大抵文辞ある人は言語信じ難し。
無丁の野漢、是れ僕の此の人を取る所以なり。


だいたい、ちょっと学問をして、得意になっているような人の言葉は信じられるものではない。
しかし、文字は全く知らなくても、上辺を飾らず、誠実であること、これが僕がこの人を信用する理由である。








  
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2008年07月22日

吉田松陰 人情は

吉田松陰 今日の一言 
『人情は』

吉田松陰一日一言

人情は困しめば、すなわち振るい、得ればすなわち怠る。

人の心というものは苦しめば奮い立ち、思うようになれば、怠けてだらけてしまうものである。
世に言う初心忘れるべからず、と言ったとこだろうか。





  
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2008年07月21日

吉田松陰 学をなすの要は

吉田松陰 今日の一言 
『学をなすの要は』

吉田松陰一日一言

凡そ学をなすの要は己が為にするにあり。
己が為にするは君子の学なり。
人の為にするは小人の学なり。


学問をする時大切なのは自分のためにするということである。
自分を正しい人にするための学問は立派な人の学問である。
他人に認められるためにするのは、つまらない、心の正しくない人の学問である。



  
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2008年07月20日

吉田松陰 人を以って

吉田松陰 今日の一言 
『人を以って』

吉田松陰一日一言

山は樹を以って茂り、国は人を以って盛んなり。


山は樹木をもって青々と茂り、国家は人物をもって盛んになるのだ。

よって自身が国家にとって有意義な人物に成長すること、これが国の為、家族のためになる。




  
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2008年07月19日

吉田松陰 天下の事は身家より始まる

吉田松陰 今日の一言 
『天下の事は身家より始まる』

吉田松陰一日一言

徒らに憤るも益なし、且つ天下の事は身家より始まると。


意味もなく憤慨しても、何の意味もない。
天下の事は自分自身、自分の家から始まるという。
だから先ずは我が身を正せ!

世の政治家、公務員諸氏、存外な態度や考え方を直せ。
一般の企業であれば通用しない接客や言葉使い。
明けても暮れても溢れ出る不正。先ずは一人ひとりが自身を正すところから始めようではないか。



  
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2008年07月18日

吉田松陰 奇傑非常の士に交わる

吉田松陰 今日の一言 
『奇傑非常の士に交わる』

吉田松陰一日一言


大凡士君子の事を成すは、志気如何に在るのみ。
志を立つるは奇傑非常の士に交わるに在り、気を養うは名山大川を跋渉するに在り。


だいたい心ある立派な人が物事を行う時には、意気込みだけどのような状態にあるかだけによる。
志を立てる方法は、特に優れた、会い難い人物に接することにある。
やる気を起すに方法は、有名な山や川などを巡り歩くことにある。



  
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2008年07月17日

吉田松陰 今の大臣は

吉田松陰 今日の一言 
『今の大臣は』

今の大臣は君を厳ることを知りて君に親しむことを知らず、君を敬することを知りて君を愛することを知らず。


今の家老は、主君に対して、恐れ慎むことは知っているが、心から親しく交わるということを知らない。
主君を敬うことは知っているが、心から愛するということを知らない。



  
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2008年07月16日

吉田松陰 奢怠の原は

吉田松陰 今日の一言 
『奢怠の原は』


文武の荒は奢怠に如くものなし。
奢怠の原は居所に如くものなし。


文武の教えが荒廃する原因は、奢りや怠け心以上のものはない。
奢りや怠け心の原因は贅沢な邸宅以上のものはない。






  
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2008年07月15日

吉田松陰 躬化に如かず

吉田松陰 今日の一言 
『躬化に如かず』

繁文縟礼は躬化に如かず。
君仁君義なれば、仁義ならざるなし。


こまごまと煩わしい規則や礼儀を作るよりは、君子が自ら率先し模範を示して民を教化するほうがまさっている。
君主が心ある立派な人であれば、仁義ある国家にならないはずがない。



  
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2008年07月14日

吉田松陰 争臣七人あらば

吉田松陰 今日の一言 
『争臣七人あらば』

趙弘智曰く「天子に争臣七人あらば、無道といえども天下を失わず」と。
是れ等の活眼、道学先生の夢想だに及ばざる所なり。


趙弘智がいった。
「遠慮せず自分の信ずるところを述べて、天子と論争する家来が7人あれば、政治が一時的に道理に外れた状態になっても、国家を失うことはない」と。
この、物事の道理を良く見通した眼識は、道理にのみに偏して、世事にうとい頑固な学者など、夢にも思いつかないところである。






  
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2008年07月13日

吉田松陰 伊尹の志あれば

吉田松陰 今日の一言 
『伊尹の志あれば』

孟子かつて言あり、伊尹の志あれば可なりと。
一語すでに尽くせり。
伊尹の志は国家を憂い生民を憂うるのみにて、一点の私心あるに非ず。


孟子にかつて「伊尹の志あれば大丈夫だ」と云う言葉があった。
この一言に尽きている。
伊尹の志とは、国家を憂え、国民を憂えるだけであり、一つとして私欲をはかる心はなかった。





  
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2008年07月12日

吉田松陰 士苟も正を得て斃る

吉田松陰 今日の一言 
『士苟も正を得て斃る』

士苟も正を得て斃る、何ぞ必ずしも明哲、身を保たん。



  
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