2008年05月31日

吉田松陰 事に練れて過誤なきに若かん

吉田松陰一日一言―魂を鼓舞する感奮語録吉田松陰一日一言―魂を鼓舞する感奮語録
(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『事に練れて過誤なきに若かん』

翁曰く「事為さずして過誤を免かるるは、何ぞ事に練れて過誤なきに若かん」と。

中谷翁がいわれた。
「何事もしないで、過ちを免れるよりは、仕事に熟練して、過ちを犯さないようにするにこしたことはない」と。
楽をして難を逃れるのではなく、事に精通し努力してこそ難なく過ごせる。
だから人は努力をしなさいということだろう。
  
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2008年05月30日

吉田松陰 士道と云うは

吉田松陰一日一言―魂を鼓舞する感奮語録吉田松陰一日一言―魂を鼓舞する感奮語録
(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『士道と云うは』

士道と云うは、無礼無法、粗暴狂悖の偏武にても済まず、記誦詞章、浮華文柔の偏文にても済まず、真武真文を学び、身を修め心を正しうして、国を治め天下を平らかにすること、是れ士道なり。

士道、武士として踏み行うべき道義というものは、礼儀にははずれたり、道理に合わなかったり、荒々しく乱暴で、道義に背いた非常識な言動をするような偏った武ではいけない。
また、そらんじるばかりで、これを理解することに努めず、また実践しない学問や、上辺ばかり華やかで内容がない、という偏った学問でもいけない。
真の武、真の学問を学び、身を修め、心を正しくして、国家を治め、天下を平らかにすること、これが士道である。






  
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2008年05月29日

吉田松陰 深き者は

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(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『深き者は』

世人の事を論ずる、浅き者は事の成敗を視、深き者は人の忠奸を視る。かくの如くのみ。

世間一般の人がある事を論ずる際、心無い人は勝ち負け、つまり、結果を重視して視る。
心ある立派な人は、まごころか、よこしまな心かを重視する。こんなものである。



  
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2008年05月28日

吉田松陰 士の妻室たる者は

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(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『士の妻室たる者は』

「士の妻室たる者は、士常に朝在りて内を知らず、故に夫に代わりて家業を戒む。豈に惰弱を以ってせんや」と云うは実に至言なり。

「武士の妻たる者は、武士が常に城に詰めていて、家のことを知らないのであるから、夫になり代わって、家のことを一切取り仕切るものである。どうして、軟弱で意気地のない態度でよかろうか。いけない。」という教えは、実に適切な言葉である。




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2008年05月27日

吉田松陰 忠孝の本

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(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『忠孝の本』

「君父の恩情を体認する」は忠孝の本なり。

「君主や父親の御恩を体験してしっかり会得すること」は、忠孝の基本である。
  
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2008年05月26日

吉田松陰 国を憂うるを以って自ら任ず

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(2006/12)
川口 雅昭

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『国を憂うるを以って自ら任ず』

抑々余が如き、正直国を憂うるを以って自ら任ず。

私は衷心より国家を憂えることを自分の責任としている。
  
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2008年05月25日

吉田松陰 帰らじと思いさだめし旅なれば

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(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『帰らじと思いさだめし旅なれば』

帰らじと思いさだめし旅なればひとしおぬるる涙松かな

もう帰っては来ないだろう、と覚悟を決めた旅であるので、一層涙にぬれるこの涙松である。


  
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2008年05月24日

吉田松陰 我が道に従わせ難きは

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(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『我が道に従わせ難きは』

彼の道を改めて我が道に従わせ難きは、猶ほ吾の万々彼の道に従うべからざる如し。

人の生き方を改めさせて、自分の生き方に従わせるのが難しいのは、なお、私が決して人の生き方に従うことができないのと同じである。

  
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2008年05月23日

吉田松陰 欲の陥り易くして

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(2006/12)
川口 雅昭

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『欲の陥り易くして』

凡そ欲の陥り易くして悔い難きものは、多く忽せにする所にあり。

だいたい、欲望というものが陥りやすく、後から振り返って、悔やんでも悔やみきれないのは、いい加減にしているところがあるからである。
  
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2008年05月22日

吉田松陰 義侠世群に絶す

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(2006/12)
川口 雅昭

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『義侠世群に絶す』

天下の死の貴ぶところは、人の為に糾紛を解くにあり。
しかも肯えて取るにあらず、義侠世群に絶す。


天下の士たる者が重んじるのは、人の為に乱れやもつれを解決することである。
しかも、そのために、名利などは決して求めない。
このような義侠心、男だてこそ、世に比較するものがないほどに優れたものである。

  
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2008年05月21日

吉田松陰 地を離れて人なく

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(2006/12)
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『地を離れて人なく』

地を離れて人なく、人を離れて事なし、人事を論ずる者は地理より始むと。

土地を離れて人というものはない。
人を離れて営為というものはない。だから、人の営為を論じる場合には、その人の生まれ育った地理から始めるべきである。  
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2008年05月20日

吉田松陰 今を論じ難ければ

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(2006/12)
川口 雅昭

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吉田松陰 今日の一言


『今を論じ難ければ』


古を執りて今を論じ難ければ皆空論なり。

昔の事例をもって、今のことを論じることが出来ないのであれば、皆無益な議論である。

  
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2008年05月19日

吉田松陰 徳に周き者は

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(2006/12)
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『徳に周き者は』

利に周き者は徒に凶年其の身を殺す能はざるのみならず、又能く人を賑救して、あわせて死せざらしむるに足る。
徳に周き者は徒に邪世其の心を乱す能はざるのみならず、又能く人を薫化して乱れざらしむるに足るなり。


利益を得ることに用意周到な者は、農作物の実りの悪い年にも、むやみにその身を死なせないだけでなく、多くの人々を救って、更に死なないようにさせることが出来る。
徳を修めることに用意周到な者は、よこしまで悪いことが横行している時代であっても、その正しい心を乱さないだけでなく、更に人々を教化して、乱れないようにさせることができる。

        
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2008年05月18日

吉田松陰 聖人の胸中は

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(2006/12)
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『聖人の胸中は』

聖人の胸中は常に多事にして楽しむ。愚人の胸中は常に無事にして楽しまず。

心ある立派な人の胸の内は、いつも仕事が多く、それを楽しんでいる。
愚かな人の胸の内はいつも仕事がなくて楽しんでいない。
何事も楽しんで行うことが成功の秘訣なのかもしれない。

  
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2008年05月17日

吉田松陰 倐忽の間なり

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『倐忽の間なり』

山径の蹊間は、是を用うれば其の路を成すこと倐忽の間なり。
又用いざれば茅草生じて是を塞ぐこともまた少頃の間なり。
人の心も亦然り。


山の中の小道は、毎日人が通れば道となることは瞬時のことである。
また、通らなければ、茅や草が生え、塞がってしまうことも暫時のことである。
心の雑草を取り続けなければ塞がってしまうことは、人の心も全く同じである。  
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2008年05月16日

吉田松陰 政を為すの要は

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川口 雅昭

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『政を為すの要は』


政を為すの要は、人々をして鼓舞作興して、各々自ら淬励せしむるにあり、而してその術・賞罰の二柄にあり。

政治を行う上でのポイントは、人々を激励してやる気にさせ、それぞれが自分から努力しようという気持ちにさせることである。
そして、その方法は、褒めることと叱ることの二つである。
昔から飴と鞭、などという言葉があるように褒めてやる気にさせ、時には緩んだ心を叱って引き締める!
これこそまさに人心教育の基本なのかも知れないですね。
人の良い所を見つける。そしてそれを伸ばすには褒めるところからはじめましょう。
  
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2008年05月15日

吉田松陰 唯だ人の善のみを見る

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(2006/12)
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『唯だ人の善のみを見る』

余平素行篤敬ならず、言忠信ならずと云えども、天性甚だ柔懦迂拙なるを以って、平生多く人と忤わず、又人の悪を察すること能わず、唯だ人の善のみを見る。

私は日頃、行いは忠実でも慎み深くもなく、言葉は誠実でも正直でもないが、生まれつき、大変臆病で、世間の事情にうとく、愚かな性格なので、普段は人と衝突しないようにしている。
また、人の悪いところを探し出すことができず、ただ人のよき所だけを見るようにしている。
大事なことですよね!
人の荒を探すのではなく、良い所を見つけ褒めて伸ばす。
そうすれば自ずと人はやる気を出しますし、要らぬ敵を作らずに済みますからね。  
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2008年05月14日

吉田松陰 仁とは人なり

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(2006/12)
川口 雅昭

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『仁とは人なり』

仁とは人なり。
人に非ざれば仁なし。禽獣是なり。
世には人にして仁ならざる者多し。又人を離れて仁を語る者最も多し。
今の読書人皆是なり。


仁とは、人が人である根本である。
人でなければ仁はない。鳥や獣がこれである。
世の中には人であっても仁のない者が多い。また、仁を語るものが最も多い。
今の書を読む人は皆そういう類である。
う~~~ん判るような気がします。
政治があっちこっち迷走しているのは、間違いなく仁なき政治家が多いせいでしょうね。
利権や利益を欲望し、国民のための政治が行われていないのが現状の用に感じます。

仁ある政治家が出てくるのを待つしかないのでしょうか・・・・
  
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2008年05月13日

吉田松陰 心ならずの処に

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(2006/12)
川口 雅昭

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『心ならずの処に』

都て人は心ならずの処に真情は発するものなり。
慎まざるべけんや。是を慎まんとならば、亦平素独りを慎み誠を積むにあるのみ。


全ての人というものは、思いがけないところで不用意にその偽りのない心がを現すものである。
慎まなければならない。慎もうとすれば、また、日頃、自分自身をまごころを積み重ねていくだけである。

  
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2008年05月12日

吉田松陰 熟とは

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(2006/12)
川口 雅昭

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『熟とは』

今の学ぶ所の、四書五経は、皆聖人の学なり。
然るに善の善に至らざるは、熟の一字を闕くなり。熟とは口にて読み、読みて熟せざれば心にて思い、思いて熟せざれば行う。行いてまた思い、思いてまた読む。
誠に然らば善の善たること疑いなし。


今人々が学んでいる四書五経は、孔子、孟子が説いた教えを記したものである。
それなのに、善の善なる境地に達することが出来ないのは、「熟」という一字を欠いているからである。
「熟」とは、口で読み、読んで熟さないなら、思索、つまり物事に筋道を立てて深く心で考え、思索しても熟さないならば行動する。
行動して、また、思索し思索してまた読む。
本当にこのように努力すれば、「熟」して善の善なる境地に達することは、疑いないことである。
  
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